会期延長2回!大混乱の第1回定例会が閉会

2018年3月30日(金)

社会福祉員への報酬を定めた条例との齟齬が24年間以上放置されていた問題をめぐり、議会日程が大混乱となった第1回定例会。本来であれば3月26日を最終日としていましたが、二度の会期延長の末、3月28日に閉会となりました。

ここまで長引く原因となった「社会福祉員報酬誤支給問題」に対し、市議会は地方自治法第98条第1項による事務検査と第2項による監査請求を行うことで合意しました。

過去最大規模の440億5800万円の一般会計予算の採決は混迷を極めました。

市議会最終日のはずだった3月26日に公明党が唐突に「組替え動議」を提出し、議会に激震が走りました。ちなみに、「組替え動議」とは議案に対しての修正要望などを示すもの。可決された場合は、動議で要求された内容を市長部局が反映させることを約束することで、提案議員は残った原案に対し賛成するのが通常のパターンです。

組替えの内容は、①職員勤勉手当の引上げ、②グランドデザイン策定に要する経費、③庁舎建設基金への積立金、④都市計画道路の在り方に関する市民アンケート、の以上4点の支出を認めず削除するというもの。このうち、①職員勤勉手当については根拠条例が否決される公算が高かったので、どうしても認めたくないのが②~④ということなのですが、のちに、「自民党・信頼」と「情報公開こがねい」も提案会派となり、このままだと当初予算が否決されてしまう緊急事態となりました。

当初予算原案に対する賛成を一人でも多くの議員からいただけるように動いていた村山ひできは、他会派議員からも助言や協力をいただきながら、当初予算が全否定され市民生活に悪影響を及ぼすことがないようにする方法を模索することになりました。

その結果、3月27日の深夜に行われた予算特別委員会の採決では賛成8:反対14で原案は否決されてしまったものの、本当の最終日となった3月28日、このまま本会議という最終議決の場で、当初予算原案を否決させてしまうのではなく、市民の生活を守り、暫定予算を回避するために、むしろ村山ひできの所属会派が組替え動議に賛成し、上記4点のみを執行しない判断を市長に発言させることで、原案賛成多数を取り付けることができました。

そして、やっと、長く、最も重要な定例市議会は閉会いたしました。

≪平成30年度 一般会計予算の本会議における採決結果≫ 

 

◆賛成=16

・民進党3名=村山ひでき・鈴木成夫・岸田正義 

・公明党4名=宮下誠・紀由紀子・小林正樹・渡辺ふき子

・改革連合=篠原ひろし 

・こがおも=白井亨 

・こがあす=沖浦あつし 

・自民信頼=湯沢綾子・吹春やすたか・河野律子 

・市民会議=斎藤康夫 

・情報公開=渡辺大三

・生活者ネット=田頭祐子

 

◆反対=6

・共産党4名=水上洋志・板倉真也・森戸洋子・たゆ久貴

・緑・市民自治2名=片山薫・坂井えつ子

 

全議員24名のうち議長は裁決に加わりません。また、遠藤百合子議員は忌引きのため欠席でした。

 

尚、村山ひできは原案に対する賛成討論を行いました。


詳しくはユーチューブでご覧いただけます。村山は約33分後からの登場ですのでご高覧ください。