庁舎マネジメント特別委員会の行政視察

2022年8月23日(火)

まだまだ続くコロナ禍…。
庁舎建設及び公共施設マネジメント推進調査特別委員会は、宿泊はせずに千葉県佐倉市に日帰りで、翌日の午前中に小金井市役所本会議場と大阪府豊中市をオンラインで結び意見交換的な視察を行いました。



8月18日は「ファシリティマネジメントの取組について」調査するため千葉県佐倉市を訪問しました。
ファシリティマネジメントとは、土地・建物・設備といったファシリティを対象として、経営的な視点から設備投資や管理運営を行うことにより、施設に係る経費の最小化や施設効用の最大化を図ろうとする活動のことをいいます。


佐倉市では、資産経営部というファシリティマネジメント推進のための専門部まで設立しており、庁内横断的なアイデアを実現させることにつながっていると思われます。特に成功事例として紹介いただいた施設の集中化(複合化、棟間の利用、階層間の減築)、インターネット公有財産売却システムの導入、複雑な関係部署の調整を行って施設の移転や複合化を成し遂げた土地の利活用促進、市有財産の一時貸付による歳入確保が参考になりました。

翌日19日はオンラインで大阪府豊中市と「包括施設管理業務委託の取組について」現状の確認ができました。


包括施設管理業務委託とは、市が保有する施設の保守や清掃などの管理業務を、一括して民間の事業者に委託することです。
豊中市は、小中学校やその他の施設149施設(現在153施設)を対象とした「規模の大きさ」と、市外の担当受注者(民間事業者)と市内事業者の仕事を減らさず、むしろ新しく市内事業者への発注を増やし、市内雇用機会の創出に取組むという契約を交わすという「市内事業者の活用」を特長として昨年10月より始めました。


実施1年未満であるため、まだ財政効果等の数値が算出されていないのが残念でしたが、確実に事務削減効果はあるとのことでした。後日あらためて様々な効果を分析したいと考えています。