第2回定例会が閉会!庁舎等建設事業は一時停止

2023年6月28日(水)

6月23日、第2回定例会は白井市長が提出した新庁舎等建設を再開させる補正予算議案に対し、4会派が10項目を検証するための修正案を提出し、市長原案でなく修正案が賛成13:反対9で可決され閉会となりました。


村山ひできは、提案会派が「検証することのみ」一致させ、膠着状態を打破しようとした努力には敬意を表しますが、「現設計で了承する会派」と「設計の見直しを主張する会派」が混在しており、検証結果を素直に受け止め、効果が無ければ現設計に戻り、庁舎建設を進める保証がないと考えました。
既に建築資材の高騰等の影響により西岡前市長が議会の不安を払拭できず中断した2021年11月時点から建設工事費は今年5月現在で約24.6億円も増加したとの試算も出ています。何をやっても高止まりしている建築資材の高騰価格と相殺されてしまい、数億規模のコストダウンになるとは考えられず検証不要と判断し反対しました。


今回は市長や行政ではなく、検証が必要だと主張した議員によって執行される予算であり、議会の責任は極めて重大です。9月には提出される検証結果にご注目ください。

 

※会派略称のマル数字は所属している議員数
※現在の小金井市議会は全23名(欠員1名)
※宮下誠議長は採決に加わらないため22名での採決
※太枠が修正案を議員提案した4会派13名

庁舎等建設の再開予算に対する

修正案(議員提案)の採決結果

 

会派略称

所属議員名

 

賛成

13

 

自民党・信頼④

五十嵐京子・河野麻美

吹春やすたか・遠藤百合子

子どもの権利④

片山薫・古畑俊男

渡辺大三・高木章成

共産党③

水上洋志・たゆ久貴

森戸よう子

公明党②

小林正樹・渡辺ふき子

 

反対

みらいのこがねい④

岸田正義・沖浦あつし

鈴木成夫・村山ひでき

こがおも①

水谷たかこ

市民会議①

斎藤康夫

生活者ネット①

安田けいこ

緑・つながる①

坂井えつ子

街の仲間①

清水がく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4会派13名の議員提案で検証することになった新庁舎建設事業10項目

 

検証調査する実施項目

(現設計を前提としない内容は実施しない)

構造見直し

大臣認定の取り直し

検証期間

 

最大2か月?

検証費用

下記の合計560万円

×税=616万円

設計期間※

必要

不要

1

総耐震化及び地下駐車場廃止

(立体駐車場設置により現行駐車台数確保)

 

2か月

190万円程度

12か月

2

着工時期の変更(清掃関連施設除却後着工)

 

1か月

50万円程度 不要

2か月

3

地下駐車場廃止(立体駐車場設置により現行駐車台数確保)

 

2か月

(No.1に含まれる。)

12か月

4

新庁舎と(仮称)新福祉会館の同時竣工

 

1か月

(No.2に含まれる。)

1か月

5

外壁仕様変更(カーテンウォールからアルミサッシ等へ)

 

2か月

50万円程度

6か月

6

庁舎西側階段(1~2階)の削減

 

1か月

50万円程度

2か月

7

議場の上部仕様の見直し(上部カット)

 

1か月

90万円程度

12か月

8

梁跳出部分(3階以上の北側壁面の段上形状)の見直し

(平面プラン検討を除く。)

 

1か月

120万円程度

12か月

9

総免震化

 

2か月

(No.1に含まれる。)

12か月

10

広場の再検討

 

1か月

60万円程度

3か月

※構造見直しの必要がある項目については、大臣認定の取り直しによりさらに6か月かかる