2023新春ご挨拶

2023年1月16日(月)

あらためて新春のお慶びを申し上げます。新しい年を迎え皆様いかがお過ごしでしょうか。
あらためて希望に満ちた一年となるようご祈念申し上げます。

昨年の小金井市政は、3月議会で庁舎等建設問題が暗礁に乗り上げ、前代未聞の会議体である庁舎等建設に関する協議会が発足するなど迷走が続きました。さらに加えて市立保育園の廃園問題をめぐり全員協議会が繰り返されたあげく、西岡市長(当時)が禁止手といっても過言ではない専決処分を行い、政治的責任をとって辞職するという予想外の事態となりました。これまで最も長く近く西岡市長を支えてきた議員である村山ひできにとって苦く衝撃的な事件であり、今なお責任を通感しています。


その後、11月に実施された市長選挙で新たに誕生した白井市長が12月議会で提案した専決処分される前に戻す条例も結局は否決される(下記参照)など、大混乱が続く一年でした。


今年こそは、もういい加減に議論ばかり繰り返し結果を出せない状況を変えなくてはなりません。これからも市政の混乱に終止符を打つべく奮闘する覚悟ですので、本年もよろしくお願い申し上げます。

第4回定例会~「保育園廃園条例」廃止議案を否決

2023年1月16日(月)

白井亨市長にとって最初の定例会となる第4回定例会が12月16日より開会しまし26日に閉会となりました。


新市長が決定して間もない開会となるため、「一般質問は実施しない」、「1日に2つの委員会を開催する」等、簡潔に進行する工夫をした変則的な定例会だったのですが、最終日に西岡前市長が辞職する原因となった「専決処分された保育園廃園条例」を「元に戻す条例」を白井市長は上程し、議会が否決するという波乱がありました。


「保育園廃園条例」を廃止する条例 採決結果※1

 

会派略称 ※2

所属議員名

反対12

みらいのこがねい③

村山ひでき・沖浦あつし・岸田正義

自民党・信頼⑤

五十嵐京子・清水がく・吹春やすたか

 

遠藤百合子・河野麻美 ※3

公明党③

宮下誠・渡辺ふき子・小林正樹

市民会議①

斎藤康夫

賛成10

子どもの権利④

片山薫・古畑俊男・渡辺大三・高木章成

共産党③

森戸よう子・たゆ久貴・水上洋志

こがおも①

水谷たかこ

生活者ネット①

安田けいこ

緑・つながる①

坂井えつ子

 

※1=正式には「小金井市立保育園条例の一部を改正する条例を廃止する条例」
※2=マル数字は所属している議員数
※3=湯沢綾子議員は産休のため欠席。鈴木成夫議長は採決に加わりません

村山ひできは市長の提案姿勢について、①議員時代に白井市長は再々「専決処分は違法性が高い」と主張してきた。現時点での市長の認識は「裁判中で答えられない」と答弁があったが担当部局と認識を統一すべき、②保育園の現場を預かる市職員団体との協議を飛び越えた提案は問題がある。12月19日に市長は市職員団体へ謝罪文を提出したというが今後の交渉に禍根を残す進め方は認められない、と主張し議案に反対しました。


結果、直近の議会意思として、西岡市長が行った専決処分は認められなくても廃園する方向性は支持する議員が過半数以上ということが明らかとなっています。
 

新市長は白井とおる氏!かわの麻美氏、高木あきなり氏が市議補選で当選

2022年12月 3日(土)

西岡真一郎市長の辞職に伴う小金井市長選挙と市議補選が11月27日に投開票されました。注目の市長選は現職市議だった白井とおる氏が無所属新人の小泉たみじ氏を破り当選を果たしました。

西岡市長辞職の原因となった市立保育園の段階的縮小について白井氏は「専決処分前の状態に戻す」との考えを示しており、予断を許さない状況です。

小金井市長選挙 開票結果

白井とおる

無所属

27,251

小泉たみじ

無所属・(共産党)

7,001

投票率35.59%   無効票2087票(前回489票)

小金井市議会議員補欠選挙 開票結果

かわの麻美

無所属(自民党)

15,926

高木あきなり

無所属

9,301

ながとり太郎

無所属

9,267

投票率35.58%   無効票1833票


今回の選挙で村山ひできは西岡市政を支えてきた議員としての責任を感じる一方で、批判してきた側の行動を見極めるべく、特定候補の応援はしませんでした。


これからも政策ごとに判断し、是々非々で行動するつもりです。
 

みらいのこがねい市政報告会を緊急開催

2022年12月 3日(土)

西岡市長の辞職にともない実施されることになった小金井市長選挙・市議会議員補欠選挙(告示11月20日:投開票11月27日)の前に、市政の現状をお伝えすべく、西岡市政を支えてきた会派みらいのこがねい4名による市政報告会を11月13日に開催いたしました。

当日は鈴木成夫議員が司会進行を務め、沖浦あつし議員から「庁舎建設問題の行方は?」、岸田正義議員から「公立保育園問題はどうなる?」、村山ひできから「西岡市長辞職に至る真相」をテーマに、舞台裏の動きも含めギリギリお話しできる範囲で解説し、ご来場いただいた皆様から質問を受け付け、厳しいご批判も含め活発な意見交換をさせていただきました。


日曜日の昼下がりにもかかわらず多くの皆様にご参加いただき、あらためて深く感謝申し上げます。
 

庁舎等建設に関する協議会は第10回をもって終了…

2022年12月 2日(金)

庁舎等建設に関する協議会は、西岡市長が今年3月に庁舎等建設の今後の進め方について具体的な方針を示すことができなかったため、市長と議会が協定書を締結したうえで意見交換し、市長から「着工可能な成案が得られるよう」「論点の整理をする」ことを10月31日までに求められていた極めて異例の会議体でした。


しかし、西岡市長の突然の辞任のため、協定書を取り交わした一方の締結者が存在しなくなるという続行不可能な状況となり、残念ながら10月28日の第10回目となる協議会の冒頭で五十嵐座長が同趣旨の発言をし、協議会は終了となってしまいました。
村山ひできは協議会の立ち上げから深く関わり、5月10日の第1回目からは副座長として水面下も含めた調整役を担ってきたのですが、やっと方向性が見えつつあった中での終了という結果に忸怩たる思いです。


また、特に現時点での意見を表明したい会派は10月31日までに提出すれば市ホームページに掲載される、となったため会派みらいのこがねいからも下記の意見を提出しました。

みらいのこがねいは、本協議会に臨む際に、設計条件の決定過程や市民参加の手続きを尊重する立場であるゆえに、現設計を基本としてできるコストダウンや利便性の向上につながる提案があれば検討したいとした。
本協議会では、浸水対策や耐震構造などコストアップにつながる提案、設計条件を根本的に変更する提案が占め、現設計を活かしながら億単位でコストダウンを図れる提案は無かった。
建設時期については、現第2庁舎ビルの30年もの長期に及ぶ賃借状態を一日も早く解消することが本市の計画的な財政運営に資すること、またエレベータもないバリアフルな建物である現本庁舎は、大規模改修などの対策を行うことなく耐震性に問題を抱えながら今後築60年を迎えていくことを考えると、時間はコストであり、数年待つことが市民のためになるとは思えない。このように他自治体とは異なる本市独自の深刻さがあることを認識すべきである。
さらに、昨年私たちの会派が懸念したとおり、この間の建築資材の高騰は止まらず、時間をかければかけるほど、むしろコストがどんどん膨らむ状況であることが明らかになった。
浸水時の状況など勉強会で深く理解できた部分はあったが、この協議会を通じて改めて確認したことは、一刻も早く新庁舎・(仮称)新福祉会館の建設着工することが、一番のコストダウンになるということである。

以上  

今後、新しい市長が庁舎等建設に対してどんな判断を下すかは不明ですが、この小金井の最大の未解決問題は早期に解決すべきであり、あきらめずに今後も取り組みたいと考えています。